■ ID | 888 |
■ 種類 | 学会発表 |
■ タイトル | 荒川低地・妻沼低地における埋没地形面群 |
■ 著者 | 石原武志
T. Ishihara
東京大学大学院 須貝俊彦 T. Sugai 東京大学大学院 八戸昭一 S. Hachinohe 埼玉県環境科学国際センター |
■ 出版元 | |
■ 出版年 | 2009 |
■ 誌名・巻・号・年 | 日本地理学会2009年度春季学術大会、平成21年3月29日 |
■ 抄録・要旨 | 本研究では関東平野中央部の荒川低地中・上流域と妻沼低地を対象に、埋没地形の分布形態について検討した。まず、荒川低地の沖積層基底礫層にあたるG1uに着目して千本以上のボーリング柱状図から地質断面図を作成し、G1uの堆積する谷を河川縦断方向へ追跡した。その結果、埋没谷の側壁に三段の埋没段丘面(T、U、V)が分布することが判明した。埋没段丘は荒川低地にのみ分布し、妻沼低地では認められなかった。T面とU面は荒川低地の上流域から中流域にかけて連続して分布し、凝灰質粘土層が最大5mの層厚で砂礫層を被覆しているところもあった。また、埋没谷底との比高が最も小さいV面の分布は断片的であった。縦断勾配はT、U、V、G1uの順で増加し、T1とT2がATに覆われていることは、これらが最終氷期の海面高度が低下する過程で順次形成されたことを示唆した。このような、最終氷期の海面低下に応じた埋没段丘の形成は、荒川低地上流域まで追跡することができた。 |
■ キーワード | 埋没地形、荒川低地、海水準変動、ボーリングデータ |
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